尿路結石はこんな感じの痛みでした。☆水分補給は大切です。

初めて尿路結石を体験し、その時の詳細なレビューです。

若い方でもいざという時に備え、概要を把握しておくべきだと思います。


体内成分が結晶化して石になるという尿路結石・尿管結石。

若い頃は人ごとと考えていたのですが、40代後半となり突然に発症してしまいました。

痛みが激しいとは聞いていたのですが、予想とは違った種類の痛みだった為に尿路結石とは想像できずに、後悔の残る結果となりました。

その時の状況を時系列を追ってシェアさせて頂きます。




ファーストインパクト


22時30 

8月の後半、暑さもまだ厳しい季節。

それは自宅にて静かに始まりました。

入浴をすませ くつろいでいた時間帯、尿意がありトイレに行ったのですが…


??

尿意はあるのですが、少量しか出ないという不思議な現象。

そんな事は今までになく、明らかにおかしい状況でした。


そろそろ尿のトラブルが出てもおかしくない年齢ではあるのですが…

加齢により、どんな変化が体に起こっていくのか知る由もありません。

初めての状況に不安にかられながらも、様子を見る事しか出来ません。


その後数回トイレへ行きチャレンジしたのですがほぼ何も出ず、尿意も残ったままでした。

何か尿道にヒリヒリした痛みも感じます。


何かの感染症だろうか?

自分の体に何らかの異常を覚え焦りを感じます。

しかしこの時間では病院に行くわけにもいかず、せめて明日の朝まで状況が悪化しないようにと祈るばかりです。


セカンドインパクト


0時30分(2時間経過)

依然として尿意は消えていない状態なのですが、それと合わせ何か脇腹が痛くなってきたような気がします。

食後にすぐ走ると脇腹がズキズキと痛む、あの感じです。

食後でもなく、走ってもいないのに。



時間と共に、その痛みが脇腹から腰回りへとどんどん広がっていきました。

!×△○?

もう考えている余裕はないです💦

このまま手をこまねいていても状況は悪化するばかり。

今ならまだ動ける、救急車の世話にだけはなりたくない…


病院へ


0時54分(2時間24分経過)

マイカーを自ら運転し、夜間病院へ向かうという判断をしました。

幸い時間的に道路は空いている状況です。

ズキズキした痛みが徐々に強くなっています。

ズボンのベルト・ボタンを緩めるが痛みの緩和には全く効果なし。

早く病院に着きたいの一心ですが、”急がば回れ” 交通ルールはしっかりと守ります。


自分で運転して病院へ向かうという選択、これはリスクが大きいと感じました。

症状が悪化し運転に支障が出た場合、最悪事故をおこしてしまう可能性もあります。

やはり誰かに運転をお願いするか、タクシーを呼ぶべきだったと反省しています。



サードインパクト


1時17分(2時間47経過)

なんとか夜間病院に到着。

既に痛みはMAX状態になっていました。

倒れこむように受付に入り状況を説明しますが、痛みでじっとして居られないのです。


多くの人が味わう身近な痛みとしては、歯痛があると思います。

歯痛もつらいのですが、波があり痛みが和らぐ瞬間もあります。


しかし、この初めて体験する痛みは ”立っても” ”座っても” ”寝ても”、安定して痛いのです。

その結果じっとして居られずに、のたうち回ってしまうのです。

人により痛みの度合い・症状には違いがあります。



順番待ち

しかし病院に着いたからと言って直ぐに診て貰える訳ではありません。

ここは法治国家日本、順番待ちというルールが待っています。

救急車で運んで貰えば直ぐに診察して貰えたのか?と一瞬頭をよぎりますが…

”心頭滅却すれば” と自分に言い聞かせ、待合室の長椅子の上で静かにのたうち回りながら待ちます。



この時点での脳細胞は、ほぼ痛みへの対応に追われている状況です。

思考力はほぼ機能していません、痛みの原因を探る余裕などない状態でした。


今になって冷静に考えると、なぜ結石を疑わなかったのか?

尿が出ないという症状ならば十分ありえるはず。(尿道へのヒリヒリした痛みは結石の影響だったようです)

尿路結石になった場合には外に出す他はないので ”大量に水を飲んでジャンプをする” というのを聞いた事がありました。

もし結石というワードが頭をよぎっていれば、出来る限り多くの水を飲んでいました。

違っていたとしても水分補給自体は悪い事ではないので…

悔やまれてなりません。


結石が思い浮かばなかった理由として、想像していた痛みとは違っていた事があげられます。

イメージでは結石が詰まった箇所が、ピンポイントでキリキリと痛むものと思っていました。

所が実際は膀胱周りとは少し離れている脇腹がズキズキと痛み、やがて腰に広がっていくというまどろっこしい痛み方。

痛みが腰回りに拡大してからは、もはやどこが痛いのかも定かではない状態でした。


診察室


やっと順番待ちが終わり診察室へ。

診察の結果、痛みの原因は結石ではないかと検討をつけて頂きました。

しかし、担当して下さった先生はその専門ではないとの事。

まずは検査をして確実に原因を掴むという事です。


採血、血圧、レントゲン、CTスキャンと痛みに堪えながらの検査が続きます。

自分もいい年齢、出来ればクールな振る舞いをしたい所なのですが、今はもうそんな余裕はありません。

少しでも急いで貰えるように全力で ”痛いアピール”、秒単位の時間短縮を図ります。

しかし看護師さん達はさすがにプロ、似たような多くの患者さんを見てきているのでしょう。

常に冷静な対応です。

医療現場の安定感の高さを垣間みる事ができました。


痛み止め


2時35分(4時間5経過)

ようやく念願の痛み止め、座薬の投入をして頂きました。



痛みが頂点に達してから、実に1時間18分間の激闘となり精神的疲労は相当なものでした。


その日は余り水分補給をしておらず、水分不足も原因の一つでした。

痛み止めと合わせ、水分補給としての点滴もしてもらいました。


その後10〜15分位で痛みが引き、帰宅できる事となりました。

今更ながら痛み止めという偉大な発明に対しては、感謝の一言に尽きます。



帰宅

3時2分(4時間32経過)

まだ暗い時間帯、自宅へと病院を出発。

しかし、この時点では痛み止めにより症状が緩和されているだけで、根本的な原因が解決された訳ではありません。

水分補給 → 尿を出す → 結石を排出

このロジックを頼りに、ひたすら水分補給をするだけです。


幸い帰宅後には(約5時間ぶりに)通常量の尿が出たので一安心する事ができました。

人によってはこの時に石の排出が分かるそうですが、自分の場合は分からなかったです。

痛み止めの効果が切れても痛みはなかったので、無事排出されたようです。


結果


翌日同じ病院へ行き、今度は専門医・泌尿器科の先生に解説を頂きました。

痛みの原因は?
結石ができる→尿の行き場が無くなる→腎臓を圧迫→痛みが出る

昨夜のCT画像からは
結石は砂粒位の大きさなので自然と出たのでは?との見解。

尿意があったが何も出なっかたのは?
結石が膀胱を刺激した為に尿意を感じていたが、実際には尿がたまってないので出ないとの事

対処法としては
水分をとり尿と一緒に石を出すしかない。
体を動かすことはよい。
再発率が高いので注意した方が良い。
という事でした。


結石は体内でシュウ酸とカルシウムが結合して結晶化するのですが、自分に結石ができた原因としては
水分不足(尿が濃縮され結石ができやすい)
食生活(シュウ酸を多く含む食品の摂りすぎ。)
この2点につきると思います。

シュウ酸を多く含む食品には
ほうれん草、レタス、さつまも、ブロッコリー、なす、ピーナッツ、などがあります。

自分に思い当たるものとしては、ほうれん草とピーナッツでした。

特にピーナッツは食べ始めると止まらずに、大量に食べていました。

ピーナッツにはビタミン・ミネラル・不飽和脂肪酸などの栄養が含まれているので、体に良いからと過剰摂取に目をつぶっていました。

やはりほうれん草もピーナッツも適度な量を食べてこその栄養食材です。

食事はバランスが大事と改めて痛感しました。


まとめ


あの苦しみは二度と体験したくはないので、今後の課題として以下にまとめました。

食生活で気を付けている事
偏った食事を避ける(ピーナッツを含む)
ほうれん草はよく茹でる(シュウ酸が流れ出る)
ビールはプリン体ゼロを選ぶ(プリン体は結石を誘発する)
みかん、グレープフルーツなどの柑橘類を積極的に摂る(クエン酸はシュウ酸とカルシウムの結合を抑えるので)


得た教訓
食事はバランスが大事
水分補給は大切
体調不良時の運転は避ける


この体験が少しでも皆様の参考になれば幸いです。
(あくまで参考にとどめ、ご自身の体に異常が出た場合には必ず医師にご相談下さい。)